弽とは

弽について

ゆがけは、弓具の中で最も射術に影響するといわれるものであり、 自分の手に合ったものを使用することが大切です。
大洋弓具では、一人一人綿密に手形をお取りしての手形合わせにてゆがけを製作しております。 当工房は、孝義の理念に沿ったゆがけ作りを行っております。得意とするのは、本多流。

ゆがけは、数ある弓具の中でも特に製造工程が複雑で、 機械化が難しい道具です。
鹿革や、木帽子等、複数の部品を精緻に加工し、組み立て、 こてで具合を付け、仕上げていきます。弓道人の理想の離れを 目指しています。

弽師

孝義

大洋弓具製作所

父親である先代「孝義」とともに歩み、先代である父の他界に伴い襲名する。
本多流・小笠原流・日置流印西・道説・大和流・尾州竹林等の弽を作り分ける。
最も得手とするのは、先代が得意とした本多流。
大洋弓具製作所創業者。長年にわたり職人諸氏を率いて今日の会社の礎を築いた。
平成28年に新社長へ経営を引き継ぎ、現在は、弽部門で後進の育成に励んでいる。

大洋弓具製作所
大洋弓具製作所
大洋弓具製作所

絹義

大洋弓具製作所

2代目孝義に師事。
十余年の修行期間を経て、「絹義(まさよし)」銘を授かる。
師「孝義」の技術と理念を受け継いで弓道家の理想の離れを実現する弽作りに取り組んでいる。
また、希少な技術を次の世代に引き継ぐため、後進の育成に励んでいる。

大洋弓具製作所
大洋弓具製作所
大洋弓具製作所

弽の歩み

1927年

寺内末吉は10年余りの修行を経て、師「正孝」より「孝」の一字を与えられ「孝義」となる。
当時のお得意様は横須賀鎮守府の海軍。

1993年

寺内義治は先代より「孝義」を引き継ぎ二代目「孝義」を襲名する。

1998年

内弟子の育成を開始する。

2013年

内弟子銘「絹義」を横山めぐみが襲名。

大洋弓具製作所
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